各社ごとに経理担当が分かれるため、一つの事業と密接に関わる魅力がある

――経理担当の仕事や、部署の雰囲気について。

現在、経理担当は、他の業務と兼務しているものも含めて7名います。ロッキング・オン・グループ全社の会計ソフトへの仕訳入力や預金口座管理などの日常業務の他、売掛金管理や請求書作成などの販売管理業務、月次決算業務、会議資料の作成などを行っています。グループの各社ごとに経理の担当者が決まっているので、基本的には、それぞれが担当している会社の日常業務から決算までの全ての経理業務を行います。会社ごとに展開する事業が異なるため、例えば、フェスを企画制作する(株)ロッキング・オン・ジャパンの担当者であれば、イベント開催時のチケット売上やグッズ売上の管理など、その会社独自の業務も発生します。カバーする業務の範囲は広くなりますが、その分、担当する会社の事業と密接に関わることが出来るというのが、当グループの経理の魅力の１つではないかと思っています。

経理、というと一般的に、パソコンに向かって数字を眺めながら黙々と作業しているイメージが強いのかなと思います。もちろん、私たちも集中して作業をする時もありますが、普段は分からないことがあったら相談したり、雑談しながら意見交換をしたりと、チーム内でコミュ二ケーションを取りながら業務を進めていくことも多いです。また、経理担当は転職者が多いせいか上下関係などもほとんどなく、とても風通しがよく仕事がやりやすい環境だと思います。

――仕事において意識していること、重視していることとは。

正確性、スピードを意識しています。経理は数字を正しくまとめるだけでなく、会計規則や税法に則った処理をすることが求められるので、業務の正確性は何よりも必要とされることだと思います。「前からこの方法で処理しているから大丈夫」のように、間違いに気づかないまま処理を進めてしまうと、会社の信頼を失うことにもなりかねません。思い込みで作業をせず、一つ一つ丁寧に確認しながら進めることを、常に意識して取り組んでいます。また、毎月の月次決算を様々な業務と並行しながらタイトなスケジュールで進めるため、スピード感も大切です。例えば、毎月、グループ全社の社員が参加する会議で、数字の月次報告を行っています。各社の担当者がそれぞれ数字をまとめデータを作成するのですが、誰か一人でも作業が遅れれば、会議で発表する資料は完成しません。経理の仕事は個人作業のように思われるかも知れませんが、実際にはチーム力が重要な仕事だと思っています。

数字をまとめるだけでなく、経営判断の材料を作成し、会社の事業を支えていく面白さ

――ロッキング・オン・グループに転職した理由と、入社前後での会社に対するイメージの変化について。

もともとロッキング・オンが作る雑誌やイベントのファンだったということが、転職を決めた最大の理由です。私は、経理という仕事に対して、数字をまとめるだけでなく、その数字を基に分析をして、経営判断の材料を作成し、会社の事業を支えていく重要な役割を担う、というところに面白さを感じています。そのため、経理の専門家になりたいという思いがあり、これまではどちらかというと会社というよりも、職務内容を重視していました。ですが、経験を積んでいく中で、次第に中長期的に事業と深く関わりながら仕事をしていきたいと思いはじめた時に、ロッキング・オンの求人を見たんです。いちファンとして見ていたロッキング・オンの事業に、経理の経験を活かして関わっていくことができたらいいなと思い、転職を決めました。

入社後は、経理として業務をする中で、例えば担当する会社で新しい事業を始める際には経理的な面で問題がないか相談を受けるなど、現場スタッフとの関わりが日常的にあります。自分のやりたいこととして描いていた仕事の内容と実際の業務には差がないと思っています。また、ロッキング・オン・グループでは出版やイベント、プロダクションなど様々な事業を展開しており、日々様々な事例に遭遇するので、経理としての知見が広がっているのを実感しています。経理の専門家になる、という自分自身の目標にも、近付けているような気がします。