SIGHT 57号

2013/09/30発売

雑誌コード 09798-11
発売日 2013/09/30
定価 817円(税込)

7月22日に発表になった、福島第一原発の汚染水が地下水に混じって漏れていたという事実と、8月19日から20日にかけて明らかになった、300トン以上のタンクの汚染水が漏れてそのまま海へ流れ出た可能性が高いという事実。にもかかわらず、安倍総理はオリンピック招致の演説で、「汚染水は完全にブロックされている」「過去も現在も未来も住民に健康被害はない」と世界へ向けて宣言し、各地の原発の再稼働と、原発の海外輸出を進めようとしている──この国のこの政権は、なぜにここまで「この期に及んでもあとに引かない」のか。SIGHTでは、それを徹底的に知り、この現状の打開への道を考える特集を組みました。

CONTENTS
SIGHT VOL.57 AUTUMN 2013

総力特集
原発再稼動が日本を滅ぼす

山内知也(神戸大学大学院海事科学研究科教授)
今、福島第一原発で行われている汚染水対策は、漏れることを前提にしているものでしかない

古賀茂明(元経済産業省大臣官房付)
国が東電を破綻から守ると、誰が得をするのか。株主と債権者だ

金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)
アベノミクスは、「ツケの先送り」「自民党の旧来型の利害関係」によって成り立っている

堀潤(市民ニュースサイト「8bitNews」主宰)
いちばんいけないのは、原発の話をイデオロギー闘争に落としこんでしまうことだ

田中秀征(民権塾主宰/元経済企画庁長官)
「脱原発」「新しい経済社会の姿」を打ち出す以外にもう道はない

総論対談
内田樹(哲学者・神戸女学院大学名誉教授/武道家・凱風館館長)×
高橋源一郎(文芸評論家・作家/明治学院大学教授)
「汚染水は完全にブロック」「住民に健康被害なし」「改憲はナチスに学べ」──
この国の政治に流れている言葉のレベルは、今、歴史上でもっともひどいことになっている



連載インタヴュー
藤原帰一(国際政治学者/東京大学法学部・同大学院法学政治学研究科教授)
シリア問題が明らかにした、軍事帝国アメリカ/イギリスが国際社会をリードする時代の終わり

連載インタヴュー
北野武
「観るテレビ」を語る

インタヴュー
小林節(慶應義塾大学法学部教授・弁護士)
「憲法とは何か」すら知らない自民党は、憲法改正を語る資格はない

連載書評対談
北上次郎×大森望 「読むのが怖い!」

作家インタヴュー
三浦しをん
「新しいバディーもの」である新刊『政と源』、そして傑作シリーズ『まほろ駅前』の
3刊目をテーマに、作家になるまで、なってから、そして現在をきく

連載
マンガ 松苗あけみ 「オヤジのための恋愛講座」
エッセイ 斎藤美奈子 「J-POP文学論」
国際政治 酒井啓子 目からウロコの中東の常識・非常識 「中東ABC」
エッセイ 小田嶋隆 ベストセラーを読む――「万巻一読」
音楽評論 ピーター・バラカン 「名盤おとぎ話」
エッセイ 泉麻人 「青春のJ盤アワー」
マンガ時評 いがらしみきお 「5秒前の世界」

SIGHT LINE  Chris Steele-Perkins

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