アート・ディレクション＝タイクーングラフィックス

きっかけは、あの半沢克夫さんが「ダンスやレイヴが好きなら、これ見てよ」と言いながら大量のカラーコピーを持って来てくれたことでした。大量のカラーコピーは勿論、半沢さんの写真のコピーで、それはアフリカの写真と日本のレイヴの写真に大きく分かれていました。当たり前ですが、全く違う写真です。しかし、全く同じ写真に見えました。それは両方とも、丸裸にされた「生命」だけがドクドクと映し出されていたからです。アフリカのみんなが着ているユニフォームはどんなデザイナーが描く服より洗練かつ鮮烈で、レイヴの現場はどんな社交場より人と人が溶け合っています。でもそんなことより、何しろ「生命！　生命！！　生命！！！」な写真が溢れているのです。半沢克夫さんはカメラ一つでアフリカの人達の輪の中に入り、ハダカの表情で儀式に同行しまくりました。レイヴの現場でも最近は「パパ」とみんなから呼ばれ、踊りながらひたすら写真を撮る大人気者になっています。そんな最高のエネルギー＝生命の交流が、感極まって映し出されている最っ高な写真集が生まれました。デザインを手掛けるは、あのタイクーングラフィックス！！　リズムと生命の結晶のような、かつてないほど洗練されながら小気味いい写真集が生まれました。写真好きのみならず、ダンス好きな人も、パンチが効いたものなら何でも好きな人も、是非手にとってページをめくって下さい。