92 年秋から96年春までの3年余にわたって本誌で連載され大人気を博し、96年末の単行本化以来毎年のように増刷を重ね続けるモンスター級のエッセイ集『吉井和哉のマル秘おセンチ日記』。吉井和哉初の単行本であり、つまりCD以外で吉井和哉が初めて世に放った記念すべき表現物でもあります。「ボーリング」「ミック・ロンソン死す」「五月病」「歯医者」「人は生まれてから死ぬまでに三台の自転車を盗む」「またボーリング」「父」「勃起」「ジャパン・バッシング」「阪神大震災に思う」「オールナイトニッポン」「またまたボーリング」などなど極めて多岐にわたるテーマの下、そこまで書いていいのかと心配になるほど赤裸々な吉井和哉の姿が、ここには刻まれています。その一生活者・吉井和哉の考えや感情に共振するもよし、ツアーやレコーディングなどなどの当時のイエローモンキーの活動とリンクさせながら読むもよし。「ちなみに、この日記にウソはありません。当然、ゴースト･ライターもいません。僕の日記ですから。では、みなさんにお見せします」（まえがきより）。まだの方、ぜひ楽しんでいただければと思います。