Introduction
公式アプリ「Jフェス」を、開発と広報、それぞれの立場から支えている3人。部署を越えてどのように連携しているのか、参加者の声をどのようにアプリの改善につなげているのか。そして、フェスにとってアプリはどのような存在なのか。日々の仕事や印象に残っているエピソードを交えながら、3人に語り合ってもらいました。
Jフェスマーケティング部
仲田
IT事業部
中西
IT事業部
石原
※写真左から順
インフラとして進化し続ける「Jフェス」アプリ
――早速ですが、皆さんの自己紹介をお願いいたします!
石原
IT事業部の石原です。2021年に新卒で入社しました。入社当時はイベント部に所属し、その後アーティストマネジメントの部署でIP事業に携わったあと、2024年にIT事業部に異動しました。現在は、「Jフェス」アプリの開発チームとして働いています。
中西
IT事業部の中西です。2023年に新卒で入社し、ずっとIT事業部に所属しています。最初はアプリチームとチケットチームを兼任していましたが、現在はアプリチームの専任として働いています。
仲田
Jフェスマーケティング部の仲田です。2023年に新卒で入社し、最初はアーティストマネジメントの仕事をしていました。2025年にイベント部へ異動してからは、広報やPRに携わっています。2026年からはイベント部がJフェス制作部とJフェスマーケティング部に分かれ、Jフェスマーケティング部にて、引き続き広報を担当しています。
石原
3人とも新卒入社ですが、アプリに関わるまでの経歴はそれぞれ違うんですよね。
仲田
そうですね。私と石原さんは、アーティストのマネジメントに関わっていたという共通点もあります。
中西
私は入社時からずっとIT事業部なので、二人の現場経験から教えてもらうことも多いです。
――皆さんが関わっている「Jフェス」アプリとは、どのようなものなのでしょうか?
石原
「Jフェス」アプリは、ROCK IN JAPAN FESTIVALやCOUNTDOWN JAPAN、JAPAN JAMなど、ロッキング・オンが主催するフェスティバルがすべて一つにまとまっている公式アプリです。
タイムテーブルやマップの閲覧というような一般的な機能に加えて、アプリ内でのチケット購入やグッズの事前注文など、様々な機能があります。
仲田
このアプリがあることで、チケットを買っていただいた参加者に対してダイレクトに情報を発信できるのが大きな強みです。
一方で、フェス当日は、「ひとことポスト」という形でお客さんからの声や意見を募集しているので、運営側から一方的に情報を届けるだけではなく、ユーザーと双方向にコミュニケーションが取れるツールになっています。
Jフェスのチケットを買っていただいてから、フェス当日、そして開催後まで長い期間にわたって使っていただくアプリです。だからこそ、少しでも使いやすいアプリとなるように、機能の拡張や改善を日々重ねています。
中西
その改善の一つとして、最近、マップ機能をリニューアルしました。開発にあたっては、会場でお客さんがどんな情報をどのタイミングで探すのかを細かく想定しながら、カテゴリーの分け方や表示方法を決めていきました。
たとえば、「今すぐドリンクを買いたい」「フリーWi-Fiが使える場所を知りたい」といったニーズに合わせて、必要な情報をテーマ別にすぐ確認できるようにもしています。単に場所を示すだけではなく、広いフェス会場の中で、お客さんが迷わず快適に過ごせることを目指した、Jフェスならではのマップになっています。
仲田
広報の立場からみても、会場で必要な情報を探しやすくなったなと感じます。特に、初めて参加される方にとっては、会場のどこに何があるのかを直感的に把握できることが大切ですよね。
石原
そうですね。操作のしやすさはもちろんですが、アプリはフェスという特殊な環境で使うものなので、開発会社さんとのやり取りでもこだわりを持って進めています。
特に、電波がなくてもアプリを動かせるようにするという部分には、本当にこだわって作っています。
中西
何万人もの方が同じ場所で一斉にスマートフォンを使うので、普段の環境と同じようにはいきません。会場で実際に使えることを前提に考える必要があります。
――IT事業部とJフェスマーケティング部、それぞれが担っている業務を教えてください。
石原
IT事業部では、アプリの企画から設計、そして外部の開発会社やデザイナーとのやり取りやディレクションなど、開発業務全般を担っています。
最初の方にも少し話した通り、僕は元々イベント部にもいたので、その時に参加者がどうフェスを楽しんでいるか、何を求めているかを考える経験をしたことが、今のディレクションに活きています。
ITに関しては未経験のままIT事業部に異動したのですが、IT的なスキルをどれだけ持っているかということよりも、参加者としての視点でどれだけアプリについて考えられるかのほうが重要だと思いますね。
中西
アプリを作るうえでは、「システムとして実現できるか」だけでなく、「参加者が実際に会場でどう使うか」まで考える必要があります。石原さんの現場経験が活きていると感じる場面は多いですね。
仲田
広報としては、フェス開催に伴う情報更新が主な仕事です。タイムテーブルやチケット情報、アーティスト写真などの要素を用意して登録したり、初めて参加される方のためのガイドブック作成、アプリのプッシュ通知の送信などを行っています。フェス当日は、ライブ写真やセットリストの公開、「ひとことポスト」への回答などを裏側で行っています。
石原
アプリという入れ物をIT事業部だけで作っても、中身に正しい情報が入らなければ参加者には届きません。仲田さんたちが情報を準備し、発信してくれることで、初めてアプリとして機能すると思っています。
仲田
反対に、どのようにすれば情報が参加者に伝わりやすいかという部分は、IT事業部と相談しながら進めています。部署は違いますが、一緒に「Jフェス」アプリを作っているんです。
参加者との双方向のコミュニケーションから生まれる改善
――アプリを作っていて、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
中西
IT事業部もフェス当日に会場で勤務しているのですが、実際にアプリを使ってフェスを楽しんでいる方を見る時がいちばんやりがいを感じます。また、「ひとことポスト」や参加者アンケートで、「マップがリニューアルされていて、使いやすかった」などの嬉しい意見を直接見られること、逆に要望があったときは、それを元に改善していけるのも良いところです。
石原
中西さんの言う通り、参加者が実際に使っている場面を、僕たち自身がフェス会場で見られるのは大きいですね。
「Jフェス」アプリは今や、チケット購入も、入場も、グッズ購入も行える、フェスの心臓部になっています。ステージを建てたり、会場を設営したりするのと同様に、フェスにとってなくてはならない存在です。その分責任もありますが、大きな価値がある仕事だと感じています。
仲田
私も、フェス現場で参加者の方の会話を聞いたときに、やりがいを感じます。
数ヶ月前からいっぱい準備をして情報を出している中で、フェス会場でお客さんが「アプリにこう書いてあったから、こうやって動いたほうがいいね」と話しているのを聞くと、自分たちが届けた情報がちゃんと届き、実際の行動につながっているんだなと実感できますね。
中西
そうした姿を見ると、情報がただ掲載されているだけではなく、参加者のフェス体験の一部になっていることがわかりますよね。
――アプリを改善していく中でのこだわりや、印象的なエピソードはありますか?
仲田
「ひとことポスト」に関する印象的なエピソードがあります。
COUNTDOWN JAPAN 25/26の初日に、あるエリアについて、参加者の方から、「つまずきやすい段差がある」という意見が寄せられました。
私たちが気づけていなかった部分でしたが、運営事務局内でいち早く共有し、フェス当日のうちに段差を埋める対応を行いました。
すると、事務局が行った対応に気づいた参加者の方が、わざわざSNSで言及してくださったんです。
アプリを通してリアルタイムに意見を受け取り、それをすぐに参加者の快適性や安全性のために反映できたことはとても印象に残っており、「Jフェス」アプリならではの魅力だと感じました。
――アプリを通じて参加者の皆さんとのコミュニケーションが取れた、素敵な例だと感じます。
中西
その他にも、私たちは参加者の生の声を聞くために、フェスの会場で実際に参加者の方へ直接インタビューを行うこともあります。
普段はアプリの画面越しに参加者のことを考えているので、直接コミュニケーションが取れるのは貴重な機会です。そこで聞いた生の声を、アプリやほかの施策に活かしていけるのはありがたいですね。
また、コミュニケーションという観点で言うと、参加者の皆さんとのコミュニケーションはもちろん、社内でのコミュニケーションも重要です。例えば、マップのリニューアルの際には、初期の段階から、実際に会場を作るJフェス制作部の方々とご相談しながら進めました。
石原
マップは、実際の会場の作り方と切り離して考えることができません。制作部が持っている現場の視点と、仲田さんたちが持っている広報の視点、そしてIT事業部の視点を合わせながら作りました。
中西
さまざまな部署の意見を取り入れながら、参加者が使う形まで落とし込める。それも自社でアプリを作っている強みですね。
フェスの体験を向上させる、継続的な関係性の構築
――最後に、今後アプリをどういうものにしていきたいか、展望を教えてください。
石原
フェスに来るためにアプリをインストールして終わりではなく、フェスが終わった後もアプリを通して参加者とどう繋がっていけるか。今後は、そうした継続的な関係性を構築することにも力を入れていきたいです。
「Jフェス」アプリは、ロッキング・オンがやっているすべてのフェスとお客さんを繋ぐ唯一のツールなので、そこを強化していきたいですね。
仲田
Jフェスには、フェスに慣れた方から初めて参加される方まで様々な参加者がいらっしゃいます。初めて参加される方やフェスの楽しみ方がわからない方に対しても、もっと寄り添った情報を発信していきたいです。
誰もが安心して会場に来られて、それぞれの楽しみ方でフェスを満喫できる。「Jフェス」アプリを通して、そうした体験を支えていけたらと思っています。
中西
石原さんの話にもつながりますが、モバイルオーダーなども含めて、今フェスでやってみたいことの多くは、アプリを介して実現できるようになっています。
フェス自体をリニューアルしたり、アップデートしていくうえで、「Jフェス」アプリは欠かせないインフラだと思っています。
そして、仲田さんが言ったようにフェスにはさまざまな参加者がいます。アプリはサイトとは違い、その人に合わせた情報を届けられるツールです。参加者一人ひとりにとって必要なタイミングで届けることで、これまで以上に素敵なコミュニケーションができたらいいなと思っています。
仲田
これからも参加者の声を聞きながら、我々3人だけでなくいろいろな部署と、「Jフェス」アプリを一緒に育てていきたいですね。