カルチャーを愛するロッキング・オンの風土
――ロッキング・オンに入社した理由を教えてください。
エンタメ・カルチャーに独自の視点で切り込み、その魅力をひもとく『CUT』の制作に自分も携わりたいと思ったことが、いちばんの理由です。
新卒ではコーヒーチェーンに入社したのですが、学生時代から抱いていた「編集の仕事がしたい」という思いが捨てきれず、一度編集プロダクションに転職しました。その会社で映画のムック本を担当する機会があり、面白いものを世界に伝える仕事の魅力を改めて実感しました。
ロッキング・オンの雑誌編集スタッフの求人を見つけたのが、ちょうどその頃です。以前から音楽や映画が好きで『CUT』を愛読していたのですが、『CUT』はどんな特集でも読者が知りたい部分を徹底的に深掘りする視点を持つ、もっとも読者ファーストな特集を作り続けている雑誌だと思っていました。
「そんな雑誌作りに携わってみたい」「今なら挑戦できるかも」、そう思い、迷わず応募しました。
編集プロダクション時代はムック本やガイドブックの制作が主だったので、面接を受けた当時、月刊誌の編集業務は未経験でした。しかし、面接で掘り下げてもらったのは経験の有無よりも「どんなカルチャーが好きなのか」という部分でした。とにかく楽しくエンタメの話ができたことが印象的で、「好きな作品の舞台がニューヨークだったので、実際に聖地巡礼に行った」という話をしたら、すごく興味を持って聞いてもらえたのを今でも覚えています(笑)
エンタメが好きという気持ちに可能性を見出してもらえたところに、カルチャーを大事にするロッキング・オンの風土が表れているように感じます。
――担当の業務について教えてください。
『CUT』の制作、発行部数の決定、および全国の書店に卸すために取次各社とのやり取りを行っています。
『CUT』の制作は、毎月編集部全員で「今月はどんな号にするのか」を軸にラインナップを検討するところから始まります。その後実際に取材を行い、ページを作成していく、という流れです。
最初に行う表紙や中面、特集ラインナップの検討は、雑誌全体の方向性を決める非常に大事な作業になります。時代が求めるコンテンツを常に追いかけている必要があるため、今取り上げるべきコンテンツを正確に把握するための市場調査を、徹底して行っています。
編集部員それぞれ、好きなコンテンツや興味のある分野が異なるので、その情報交換や普段の雑談から企画が生まれることも多々あります。
日々好きなカルチャーを追いかけ、その結果得た知識や考えを『CUT』に還元できるということが、この仕事の楽しみのひとつでもあると思っています。
インタビューを実施する俳優やアーティストが決まったら、取材のセッティングに入ります。
タレントはもちろん、撮影してくださるカメラマンやインタビューを担当するライターといったプロフェッショナルな方々の調整役として、皆さんが気持ちよく、最高の仕事ができるような取材環境の実現を目指しています。
よい特集か否かを決めるのは、読者の反応
――仕事のいちばんのやりがいとは。
読者の方々から感想をいただくことです。
『CUT』は映画、ドラマ、音楽、アニメなど、さまざまなエンターテインメントを一冊に詰め込んだ雑誌です。だからこそ、「表紙のタレントが目当てで買ったけれど、中で特集されていたアニメも面白そうだと思った」「今まで知らなかった作品を知ることができて、映画を観に行きました」といった感想をいただけると、とても嬉しくなります。『CUT』が、新しい作品との出会いのきっかけになれたのだと実感できる瞬間だからです。
読者の方に届かないと、どんなによいものを作っても、それは自己満足になってしまう。
本当に求められている特集を作れているかは、正直、雑誌を出すまでわかりません。だからこそ、「これを言ってほしかった」「この文章やキャッチコピーが心に残った」という言葉をいただけると、自分の思いが届いたことを実感しますし、おこがましいかもしれませんが、作品への思いを読者の方の代わりに言葉にできたように感じられます。それは編集者として、何より大きなやりがいです。
自分が心から面白いと思った作品を特集し、その魅力が読者の方へ伝わり、さらにその読者の方が新しい作品と出会ったり、作品への思いをより深めたりする。その橋渡しができることこそ、この仕事のいちばんの魅力だと感じています。
これからも、「この作品を『CUT』が特集するなら読んでみたい」と思っていただける誌面を作り続け、作品と読者をつなぐ新しい出会いを生み出せる編集者でありたいと思っています。
1日のタイムスケジュール
09:45
朝会/雑誌の進行確認
10:00
メール/チャットチェック/取材準備
11:00
『CUT』会議
12:00
昼休憩
13:00
取材(撮影・インタビュー)
16:00
原稿・写真レイアウトチェック
17:00
メールチェック
17:45
帰宅