研究で培った経験を元に、論理的に考え、改善していく
――ロッキング・オンに入社した理由を教えてください。
私は大学院まで電気工学を専攻し、半導体の研究をしていました。一見すると音楽やイベントとは離れた分野ですが、研究を通じて、目の前の現象を分析し、仮説を立て、検証を重ねながら答えに近づいていくことの面白さを学びました。
一方で、将来の仕事を考える中で、自分が携わったものがより多くの人の感情や体験に直接つながる仕事をしたいという思いが強くなりました。もともと音楽やフェスが好きだったこともあり、多くの人が同じ場所に集まり、音楽を通して特別な時間を共有するフェスという場に、大きな魅力を感じていました。
その中でもロッキング・オンを志望したのは、単に音楽イベントを運営する会社ではなく、「どうすれば参加者によりよい体験を届けられるか」を徹底的に考え、自分たちの手でフェスをつくり続けている会社だと感じたからです。
実は、入社するまで私は一度もJフェスに参加したことがありませんでした。就職活動を始めた当初は、日本を代表する大規模フェスをつくる仕事に対する純粋な憧れから興味を持った部分も大きかったと思います。しかし、企業理解を深める中で、フェスは当日のライブだけで成り立つものではなく、チケット販売、会場設計、参加者への情報発信、安全対策など、膨大な準備と細かな判断の積み重ねによってつくられていることを知りました。
華やかなステージの裏側で、参加者が安心して一日を楽しめるように、さまざまな課題を見つけ、改善を重ねていくという仕事は、研究活動での「よりよい結果を目指して試行錯誤する姿勢」とも通じるものがあると感じました。
音楽業界で働くことは、それまでの専攻とは異なる道に見えましたが、大学院で学んだ専門知識をそのまま活かす仕事ではなくとも、研究で培った論理的に物事を捉える姿勢や、課題を分解して改善を重ねる考え方は、フェスづくりにも活かせるのではないかと思うようになりました。
自分の理系的な視点やスキルを活かしながら、大好きな音楽に関わり、多くの人の記憶に残る体験をつくりたい。それが、ロッキング・オンへの入社を決めた理由です。
――担当の業務について教えてください。
チケット販売運用とデータ分析が主な業務です。
オフィスではフェスのチケット販売スキームの策定やカスタマーサポート、販売状況の集計、リストバンドの製作などを行い、フェス会場では入場ゲートの運用や顔認証・電子チケットに不備があった参加者への対応を担当しています。
またデータ分析担当として、購入者データ等の分析を行い、様々な施策検討のための仮説検証にも取り組んでいます。
フェスは「チケットを販売すること」から始まります。どのような券種やスケジュールで販売するかを考え、参加者に正確で分かりやすい情報を届け、当日はスムーズに入場していただくところまで、一連の体験を支えることがチケット業務の役割だと考えています。
販売数を管理するだけではなく、参加者が安心してフェス当日を迎えられる環境をつくる仕事でもあると思います。
「Jフェス」アプリから得られる購入者データは、施策の方向性を考えたり、仮説の答え合わせをしたりするうえで大きな手掛かりになります。例えば、前方エリア抽選で各アクトがどのような組み合わせで選ばれているかを分析すると、アーティストごとのファン層の重なりが見えてきます。その結果は、アーティストブッキングが適切だったかを検証したり、今後のラインナップを検討したりする際にも活用できます。
運営面でも「女性の参加者が多いのであればトイレの配置や割り振りを見直す」「初参加者が多いのであればルールや持ち物をより丁寧に案内する」といったように、購入者属性やフェス参加履歴の把握が具体的な改善につながります。データを単なる数字として見るのではなく、参加者の姿や行動を想像しながら、より快適なフェスをつくるために活用することが重要だと感じています。
一方で、フェス会場に立たなければ気づけない課題も数多くあります。パソコン上でデータばかりを見て、フェスのすべてが分かったつもりになってはいけません。その逆に、現場で感じた印象だけを根拠にして、データをおざなりにすることも避けなければなりません。
「Jフェス」アプリは、そうした「データ」と「フェス会場」をつなぐ重要なツールです。アプリを通して得られた情報を実際の運営やサービスの改善に還元し、現場で得た気づきを次の施策やシステムに反映する。
その循環によって、JフェスならではのDXをさらに進めていきたいと考えています。
「何をやるか」だけでなく、「どんな熱量で関わるか」
――仕事のいちばんのやりがいとは。
特定のひとつの出来事で「この瞬間が一番だった」と言えるものがあるというよりも、邦楽フェスのリーディングカンパニーであるロッキング・オンで、日々フェスのことを本気で考え続けられている時間そのものに、私はやりがいを感じています。
フェスというのは当日の数日間だけでなく、その何倍もの準備期間があります。
出演アーティストのことを考え、参加者の導線を考え、グッズやルールを考え、「どうすればもっとよい体験を届けられるか」を毎日議論するというプロセスに当事者として関われていること自体が自分にとって大きなやりがいです。
その中で、あえて具体的なエピソードを挙げるとすれば、私が撮影した写真がプリントされたTシャツがROCK IN JAPAN FESTIVALのオフィシャルグッズとして販売されたことです。
「社員がグッズ用の写真を撮っているの?」と思われるかもしれません。実際、私の主な業務は写真撮影ではありません。ただ、日頃から写真を撮り続けていたこともあり、Jフェスのアートディレクターからの提案で、私が撮影した写真をグッズに採用していただく機会をいただきました。
自分が撮影した写真がTシャツという形になり、フェス会場で多くの参加者に着てもらえている光景を見たときは、言葉にできないほど嬉しかったです。
ここで強く感じたのは、「担当業務の枠を超えて、自分のスキルや熱量を発揮できる環境がある」ということでした。
ロッキング・オンでは、部署や肩書きに関係なく「フェスをよりよくするためのアイデア」であれば真剣に向き合ってもらえます。自分の業務と直接結びつかないことでも、自分のスキルや好きなことが会社のプロジェクトに活かされる可能性があることに大きなやりがいと面白さを感じています。
だからこそ私は、「何をやるか」だけでなく「どんな熱量で関わるか」が問われる会社だと思っていますし、そういう環境で働けていること自体が、いちばんのやりがいだと感じています。
1日のタイムスケジュール
09:45
朝会
10:00
チケット販売数集計
11:00
資料作成
12:00
データ分析会議
13:00
昼休憩
14:00
チケットチーム定例会議
15:00
カスタマーサポート対応
16:00
チケット精算作業
17:00
メール/チャットチェック・タスク整理
17:45
帰宅