フェスに例年通りはない。開催当日でも改善を繰り返す。

20代男性 入社5年目 フェスに例年通りはない。開催当日でも改善を繰り返す。 イベント事業

客席エリアのど真ん中はお客さんのもの

――「参加者が主役」を掲げるロッキング・オンのイベントで、アーティストサイドとはどのようなスタンスでイベントを運営しているのか。

例を挙げると、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』は2016年からLAKE STAGEエリアとGRASS STAGEエリアを結ぶ導線を一本から二本に増やしました。新たに増やしたまつかぜルートは、それまでアーティストや関係者の通行に使っていた裏導線でしたが、導線の混雑によるストレスを軽減するために、お客さんに開放したんですね。裏導線がなくなることによって、スタッフやアーティストは不便になりますが、何らかの妥協点を設定して、理解してもらいます。例えば、それまで割と距離が離れているGRASS STAGEエリアからLAKE STAGEエリアまで送迎車を出していたのを、中継地点のPARK STAGEにも車を出したりだとか。そういうふうにアーティストサイドに話をしたりしています。

僕はロッキング・オンに入る前、別の会社でコンサートの制作の仕事をしていたのですが、ロッキング・オンのフェスが画期的だなあと思ったのは、ライブには必ずPA・照明のオペレート卓があるんですけども、それが『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のGRASS STAGEは客席エリアのど真ん中にないんですよ。スタッフ目線では音作りや明かり作りはど真ん中にあったほうが間違いなくいいんです。でも、客席エリアのど真ん中はお客さんのものだっていう理由で横にずらしているんですね。僕からしたらそれがロッキング・オンの「ユーザー第一主義」をよく表してるものなのかなと思いました。

1回のフェスの反省会を4回やる

――同じ音楽業界内でのロッキング・オンという会社ならではの特徴とは。

業界としては、結構真面目な会社だなと思います。なんでそう思うかっていうと、反省会っていうものをかなり頻繁にやるんです。イベント部でいうと、部内の反省会、「運営反省会」って言われるフェスに関わってる各社のスタッフの方を含めた反省会、社内全体でやる「社内反省会」、あと社長とイベント部による「社長反省会」っていうのもあります。その各反省会で出た内容を資料化するので量も大量で。だから、そのフェスの翌年の会議の1回目の議題の量もすごいことになっちゃうんですけど。でも、その反省会で出た内容が次に活かされて、どんどんフェスやイベントが改善されていくっていう、そういうサイクルなんです。

フェスのインフラ作りって基本的に前回どおりにやろうと思えばやれるんです。関わっている方、みんなプロなので、「昨年どおりでお願いします」って言えばできるんですけども、絶対そうはしない、毎年改善しようっていう意識が強くあります。フェスの開催期間中もどんどん改善できるところはしていて、それをお客様にもわかっていただいているので、アンケートの回答率も凄まじく高いんです。そういった環境を作ってるからこその好循環ができているのではないかと思います。

このPDCAサイクルは、フェスだけじゃなくて、社内の育成制度にも取り入れられています。月に一度の面談があって、半期ごとの目標を各社員それぞれ3つぐらい定めて、毎月「今月はこの目標はこれくらいできたから達成率は何パーセントぐらいだね」みたいなことを上司と確認するんですね。その積み重ねで年度末には評価面談があって。だから人事や評価も結構明快だなと思います。例えば、チームワークがどうだとか自主性がどうだとか、意欲があったかどうかとか、それぞれの項目に対して明確に評価がされます。自分が思う点数と上司が思う点数を突きつけて、そこに差があったらその理由について具体的に話し合って。そういうところも真面目でしっかりしてるなあっていうのがロッキング・オン・グループの印象です。

好奇心を持って動いたら、若手にも色んなことを任せてくれる

――今までの仕事の中で一番印象に残っていることとは。

前職ではコンサート制作の仕事をしていたので、イベント部に入社してすぐは、ステージ制作を担当していました。そこから徐々に担務が広がり、今ではデータ分析にも関わっています。そのきっかけなんですけれども、フェスの参加者アンケートや、オフィシャル物販の事前予約のデータといったものは、当時は単純な集計しかできていませんでした。それらの集計されたデータにまつわることは、直接自分が関わる業務ではなかったのですが、データを掛け合わせることによって、どの要素がフェスの満足度と密接に関わり合っているのかとか、どの物販同士が同時に買われる傾向にあるのかとか、まだ色々とやれることがあるはずだと思っていました。

そのことについて、入社して間もない自分が、生意気ながら上司に「もっと有効活用できるはずです」と言ってみたんですね。すると、「じゃあ、やってみなさい」と、0と1の数字で埋め尽くされたローデータを渡してくれました。そうは言ったものの、データ分析なんて行ったこともなかったので、データの整理、分析を自分で一から学んで、その過程で、「相関ってこんな風に出すんだ」みたいなことを覚えていきました。そうしてステージ制作業務の合間で作ったデータの分析結果を提案したところ、面白いと採用されたんです。そこから4年かけて、データ分析会議が開かれるようになり、今ではその会議の分科会にまで社長が参加されるほど、力の入ったプロジェクトになっています。部署や担務を横断した情報共有が盛んに行われている会社なので、こういったことに気付き、チャレンジする機会はたくさんあります。与えられた担務をこなすだけでなく、好奇心を持って動いたら、若手にも色んなことを任せてくれる会社だと思います。

1日のタイムスケジュール

  • 9:45
    朝会・メールチェック
  • 10:15
    フェス出演アーティストとのやりとり
  • 12:00
    ステージスタッフとの打ち合わせ
  • 13:00
    データ分析分科会
  • 14:00
    昼休憩
  • 15:00
    フェス資料作成
  • 15:45
    ブッキング会議準備
  • 16:30
    Jフェス定例ミーティング(イベント部&IT事業部合同)
  • 17:30
    タスク整理
  • 17:45
    帰宅

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