50代男性 入社7年目 何度も何度も相手に伝え続けて、初めて理想のフェスに近づく イベント事業
参加者の快適性を優先し、協力会社と衝突
――フェス当日のイベント部の仕事について。
ロッキング・オンのフェスは、総合プロデューサー(社長)の統括の下であらゆるブランディングがなされています。そして、その意志を具体的に反映するための総合的な司令塔として、イベント部の各担当者がそれぞれの持ち場で機能しているんです。当社のフェスは、他のフェスとは違うところがたくさんあると思っていますが、たとえば徹底的に快適性を追求しているという自負があります。それを実現しているのは、誰かの思いつきではなくて、徹底的に参加者の目線に立ってフェスを制作するという理念に裏打ちされていて、それを具体化するためのいろんな工夫がそれぞれのフェスの現場にあります。
でも、そのために必要な一つ一つの作業を、協力会社に「はい、じゃあこれやってください」って発注して待っていればいいかというと、それでは絶対にできないんです。協力会社は往々にして、施工のしやすさだったりイベントの運営都合をどうしても優先してしまう傾向があります。それに対して、僕らは参加者の快適性を大事にする視点で相対するわけですが、必ずそこでは利害が衝突するんです。でも、参加者が快適に過ごせるための解決策を優先してやらないとダメなんです、だからこうしてくださいっていう指示を、事細かに、あらゆる分野において言い続けて仕上がりをチェックする役目を、現場で、イベント部全体で担っています。
例えば、ステージ制作だったら、舞台監督の統括の下、ステージデザイン、音響、照明、映像、楽器、電源…と分担が各社に分かれています。その間の連携っていうのは、放っていてもスムーズにはいきません。だから、その間をつないでちゃんと調整します。運営でいえば、会場や地元との調整、設営、警備、会場整理、アルバイト管理や車両の運営などがあります。フードエリアに出店する飲食店の管理やグッズ販売の管理もあります。その他にも、救護や清掃など、本当にたくさんのセクションがあります。それに対して、イベント部では日常から部内で担当分けをしていて、フェスの現場に対応した仕事をしています。
具体的には、チケットまわりの担当、ステージ制作、アーティストケア、物販管理、出店管理、協賛管理、渉外/場外管理、設営/装飾管理、スタッフ管理、広報…というように、それぞれの担当が、現場でやることはたくさんあります。例えば、広報でいえば、いろんなメディアがフェス会場内で取材をしますが、それに同行して回ったり、出演アーティストのインタビューをアレンジしたりします。飲食出店者の管理は、備品や食材の搬入からお客様の購入列の整理の指示出し、終わってからの片づけまでを、ちゃんと見届けて管理する。多くの作業は、クライアントとしてそれぞれの専門の業者さんに発注しているので、それぞれのセクションごとに担当者がその発注先の業者さんに向き合って、いろいろな指示を出して判断して調整するっていうのを、準備段階から現場までずっとやっているという感じです。
「そんなんだったら自分たちでやってくださいよ」って言われるんじゃないかっていうぐらいの関与をする
ロッキング・オンは、他と比べると、企画制作会社としての協力会社への関与の度合いが強いと思います。一般的には、企画制作っていう立ち位置って、アーティストの招聘とかブッキングはするんだけど、現場の運営はお願いしますっていうパターンが多いんですけど、ロッキング・オンはあらゆる制作物のデザインから現場の運営までに、準備段階からかなり口を出します。極端に言えば、協力会社の側から「そんなんだったら自分たちでやってくださいよ」って言われるんじゃないかっていうぐらいの関与をする。それがないと、あのクオリティや快適性は実現できないんです。
でも、そうすると、発注先のいろいろな業者さんは、我々よりもそれぞれの分野の経験や蓄積があることを活かして、ロッキング・オンの理念を実現するためにもっと力を発揮してくれるんです。そうしてようやく、我々が創りたいものが、そのイベントの現場に反映されることになる。そういうプロセスを準備から現場、そしてその後の振り返りまで徹底しているところが、他との違いかなと思って、一生懸命いろいろな分野に関与しているという感じです。
1日のタイムスケジュール
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9:45朝会・各担当への指示出し
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10:00外部業者との連絡・資料作成
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11:00渉外/協賛営業打ち合わせ
対外資料チェック -
12:00昼休憩
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13:00フェス運営会議
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15:00フェス会場・地元行政機関との打ち合わせ(外出)
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17:00会議記録まとめ・資料確認
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17:45帰宅
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